長年愛用していたカメラを処分することに決めた。
決心するまでに相当時間が必要だった。
昨年春の上高地撮影で、
カメラを落下させてしまいモニターが破損。
修理に出したが、対応期限切れで修理不能だった。
この時点では、新規購入を考えていたのだが、
足の不調で散歩もままなら無かったので
先延ばしにしていた。
そんな折、新聞の「フィルムカメラ買います」の広告が目についた。
数年前に三脚を購入した店だ。
使わないフィルムカメラが2台とデジタルカメラもある、
この際レンズも全部処分して買い替えようとの思いが……、
しかし‥‥‥‥カメラ一台一台への想いがある……。
悩んだ。
ここ数年、カメラ仲間との撮影会の参加も途絶えている。
人生からの退場後の事を考えて‥‥‥、
決断した。
それから早かった、
専用キャビネットから全部出して並べた、
此処でもまた迷った。
しかし、一旦決めたからとバックに詰め込んだ。
重い、16kgある。
明日持って行く事にして、ベッドに入った。
寝付けない、撮影の想い出が頭に……。
どれだけのものを処分しようとしているのか?
明日、リストを作ろう……何時の間にか眠っていた。
カメラが3台、レンズが9本、アクセラリー類が12点
それに、取説類12点。
モニター破損のカメラは、と破損しているビデをカメラは
買い取ってもらえないと思うので
残す事に決めていた。
数回に分けてと思ったが、全部一度に持って行った。
店に着き、処分をと告げてカウンターに並べた、
夫々の状態の確認が始まった、
サンニッパ(300㎜、F2.8)の中が白く濁っているという、
これが一番高いと思っていたが仕方がない……。
全部でこれだけですと示された金額は、
一カ月の小遣いより多かった……了承した。
軽くなった、ザックを担いで、OB会に出席した。