神崎川にて |
雀の数が減少していると
いう報道があった。
まさかと思い調べてみると
5~6年前に環境庁から
報告されている様である。
我々の小さい頃に雀のお宿ともいうべき
ねぐらの樹が有り夕方になると
沢山の雀が止まり賑やかに囀りうるさかった
事を記憶している、
今はそういった光景を見ることが少なくなっている様に思う。
周りの都会化が進んでいるからかもそれないが、
しかし散歩していても数は減っている様には感じられないし、
群れの中の数は少ないが小集団化しているとしか思っていなかった。
そんな思いで散歩しているとついつい目とレンズもスズメに向いている。
久々に雀のアップが撮れたのでこの散歩道に載せようと考えていたが
文章が纏まらず1ヶ月以上放置していたところ、
1/16の天声人語にその答えらしきものが載っていた。
親鳥の雛に対する天敵によって隠れ方を指示する愛情に比べて
人間の親は・・という趣旨で述べられていたが雀の数という観点で、
以下その文を引用する。
【前略】 【▼そのスズメに一人っ子が増えているという。
こちらは岩手医科大などの研究だ。
去年の繁殖期、全国の愛好家に雛の数を調べてもらうと
、商業地で平均1.4羽、住宅地が1.8羽、農村部でも2羽だった。
4~5羽も珍しくない鳥だから少子化である
▼都会ほど瓦ぶきの家が減り、
広い巣を作れる場所が減ったせいらしい。
国内のスズメは20年で半減したともいわれる。
この鳥の親も懸命に鳴き分けて、1羽2羽を守っているに違いない。】
野鳥の世界でも少子化が進んでいるようだ。
しかし先日の散歩のときに久しぶりに30~40羽の大集団の雀を見た、
何かほっとしてしばらく見とれていた。
天声人語氏は最後にこう述べられている
【小さきものたちの大きな愛を知るにつけ、
保護者の顔をしたカラスやヘビに育てられる子を思う。
しつけに名を借りた虐待を前に、
被害児は泣き分けるすべを知らない。
せめて隣家から漏れ来る「子苦子苦(シクシク)」の声を聞き分けたい。】
しかし隣人との距離をどの様にすれば良いのか判らない人が多すぎる様に思う、
私もその一人かもしれない、
マンション住まいの身としては特にそういう感じがしている。
自分の部屋の表札は勿論郵便受けにも名前が無い、
郵便物は部屋番号だけで届く、
したがって隣の人の名前すら判らない。
その距離を縮めるのは挨拶と思い心掛けてはいるが、
挨拶しても返ってこない事がしばしばで
それ以上は拒否されている様でもう一歩が踏み出せない。
勿論無駄なトラブルを警戒してのことだが。
小さな親切大きな迷惑にならない様に距離を保つのは難しい。
先日こんな新聞の投稿を見つけた
≪いつも同じような時刻に泣く娘の声で虐待を疑った
隣人からの通報で警察が・・・
最初は腹が立ったが冷静になって考えてみると、
自分一人で育てているのではなく
隣人にも子供を見守って頂いている事が有り難くなって来た≫
と・・・このお母さんのような心境の親が増えることを願う。