ダンパー |
積層ゴム |
今年の7月にマンションの管理組合より
防災設備見学会案内の
チラシが入っていたので申し込み見学をした。
震災直後ということも有ったのか参加者が多く3班に分かれての見学。
やはり一番関心があったのは免震設備。
この免震装置とは地震の揺れを軽減して建物に伝えるというもので
揺れを零に出来るものではないらしく、
設計上ではどの位の軽減になるのか質問したが明確な回答は得られなかった。
その構造は簡単に言えばゴムの上に建物があると言えば理解し易いかもしれない。
そのゴムの構造は、ゴムと鉄板を交互に何層にも重ね鉄板で重量を支え、
ゴムで横揺れを吸収、そんな≪積層ゴム≫が
2種類と縦揺れ吸収用?のダンパーと呼ばれる
鉄製のスプリングの3種類で構成されていた。
しかしこんな簡単な物の上に
何百トンもの建物と多くの人命が護られている事に
不思議があり気持ちの良いものではないが、
その効果は凄いものがある。
震度3ぐらいでは揺れていること自体認識しない場合が有り、
私の経験では報道で地震が有った事を知る事が多かった。
具体的な軽減の回答が遅れているので調べてみると加速度(ガル・gal 単位はcm/sec2)で
1/3~1/5程度まで大幅に軽減可能だそうだ。
震度とgalの関係は「震度6弱」が520~830galの範囲、
「震度6強」が830~1500galの範囲というように、
同じ震度6と呼ばれるような揺れでも
加速度では3倍近い開きがあると説明があり先に質問した回答が難しい事が判ったが、
9月末に書面回答で計算根拠を添えて耐震設備と比較
「震度7・一階部分」で約60%の軽減だと記してあった。
具体的な数字を見て安心度も上昇した。
その震度という単位は世界共通ではないようで、
【朝日新聞の特派員メモ(山中季広・・ニューヨーク)9月8日付けに
「震度は世界ばらばら」として震度は世界共通と思っていたがそうでもないらしい、
マグニチュードと違い大陸&国ごとに制度がばらばら
アメリカにはメルカリ震度というのあるが市民になじみが無い】と載っていた。
日本の震度は、震度計(合計約3900か所、約1市区町村あたり2つほどある)
で測定したものを発表するので正確だそうだ。(以前は体感+被害状況)
因みに、免震構造の建物の見分け方は、地面と建物の間に溝が在るかどうかである。
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