昨年の11月ごろからこのブログに少し異変が起きている。
それはある特定の記述(槍ヶ岳Ⅱ/2010年9月
・・・槍の天辺でCM撮影を批判した人の話)
にアクセスが急に増えている
今まで殆どアクセスの無かった記述に何故この時期にと思っていた。
先月の終わりに、何気なく 「You
Tube」 にアクセスしたら、
槍ヶ岳遭難事件1-2、 2-2、のと云う動画がUPされていた。
「携帯からSOS 山岳遭難に異変あり」(2002年6月NNN放映)
内容は、携帯の普及で簡単に救助要請がなされるというもので、
実際は長いのだろうが、2本で約20分であった。
これがアクセス数の増えた要因だろうか?
9月までは一桁だったのが歴代2位の60件台に・・・
私はこの放映を見ていないので詳しく知らないが、レスキュー物語のようで
特に冬山での救助要請に関し、こんな状態で良いのかという問題提起?かも。
私が反応したのは「1-2」の部分で、雪の八ヶ岳で動けなくなり、
救助要請した男性二人に対してのレスキュー隊員の言葉
「あんたらピッケルももって無いんか、山をなめてるぞ・・・(中略)・・・
怪我した人や亡くなった人にはいわないが やっぱりあんたら山をなめてるぞ」・・・・
冬山にそんな装備で入山するとは・・・なるべくしてなった遭難。
「2-2」では「東京同流山岳会(3名)と横浜山岳会(8名)の
メンバー11人の救助要請を携帯で東京の山岳会を経由して
岐阜県警に要請し、無事全員帰還できた」という内容だった。
これが「ヘリタクシー事件」と称する出来事らしい。
この救助要請に関してこんなコメントの投稿が有った。
・・・それを要約しないで全部以下に転載する。
槍ケ岳ヘリタクシー事件・・・山小屋に避難出来て、皆凍傷ひとつなく元気で、
食料もあって、それでもヘリを呼ぶという・・・いったいこれのどこが遭難なのだろうか?
しかも、地元の警察に連絡するわけでもなく、わざわざ東京の両山岳会に携帯で連絡し、
高額な民間ヘリ飛ばされる長野県警ではなく、無料の岐阜県警にご指名で
救助ヘリをよぶという厚顔無恥ぶり。タクシー代わりに公金を使い 下山するという
憤懣やるかたない槍ヶ岳遭難問題。 日本山岳史に残る汚点。
と批判したコンメントが画面でも映し出されていた。(投稿者の編集かも?)
問題はこの救助要請した時点の状況である
その状況とは槍ヶ岳避難小屋には救助要請した同じ時間に、
この11人とは別に4人のパーティーがいた。
しかしこの4人は徒歩で下山した、同じ条件での違いに批判が・・・。
特に無料の岐阜県警に・・・しかも現地からの携帯では有料のヘリの可能性
の有る長野県警に繋がるのを避け所属の山岳会を通じて
岐阜県警に要請した所にネット上での批判が集中したらしい。
此処までの状況では、批判も致し方が無いと私も思っていたが
徒歩下山者のインタビューでのコメントで納得した。
曰く 「救助要請をと考えた時点で、もうすでに メンタル遭難しているのでは・・・」
精神的に萎えている状態で、徒歩下山しても無事下山出来たかは不明、
もっと悲惨な状況になっていた可能性すら。
でも、山岳会のメンバー(いわば専門家)が何故保険にはいって無いのだろうか
やはり前述の言葉・・「やっぱりあんたら山をなめてるぞ」・・が頭をよぎる。
しかし、その状況で批判の受けない判断が出来るかと問われれば?である。
と言った意味合いから、彼らのその判断は最良の判断だったのではないだろうか。
とにかく全員無事だったのだから。