今年も、大相撲の初場所が始まった。
どうやら、また白鵬の一人勝ちのようだ。
もう20年ほど前の事、河内長野市の高田川部屋の
稽古場を覗いたことが有り、冬だというのに力士の背中、
頭から湯気が出ていて、かなりきつい稽古をしている様子を
カメラに収めた事を思い出していた。
高田川部屋の稽古 |
そんな大相撲で、大関横綱の技に不満を持っている。
それは、注文相撲が多すぎることで、
引き技、張り手、かわす、取り組みが多く、
大関横綱が張り手?引き倒し?こんな力士が
名横綱?優勝回数が多いだけやないか!!。
受けて立つことが内容の相撲が少なくなってきている。
かつての名横綱と云われた、初代若乃花の言葉に
大関横綱、特に横綱は受けて立ち、寄り切りで勝つことが一番。
と云っていた。
横綱が平幕相手に張り手?そんな奇襲にも似た技で勝っても…。
白星だけで良いの?星の内容は?と感じていた。
そんな疑問も、昨年末の新聞の記事に少し納得した。
<力士大きく決まり手少なく>
のタイトルで大相撲の決まり手の変化が載っていた。
過去20年ごとの決まり手と力士の体重の推移が載っていた。
73年 93年 13年
吊りだし 95番 5.9% 6番 0.3% 2番 0.1%
外掛け 36番 2.2% 2番 0.2% 3番 0.2%
はたきこみ 95番 5.9% 108番 6.2% 148番 8.1%
上手投げ 156番 7.9% 131番 7.5% 102番 5.6%
よりきり 427番26.6% 551番31.7% 505番27.6%
幕内体重 124.0㎏ 157.3㎏ 162.4㎏
サブタイトルには、
<掛け手ゼロの場所も>、 <失われる相撲の技術>
と出ている。
原因は、力士の大型化と親方衆の指導内容にあるらしい、
「まわしにこだわるな。強く当たってとにかく押していけ」
と指導しているという。
もう一つ、力士の大型化によって
技に多彩さが失われただけでなく、技術の粋が衰退。
もっと面白い相撲が見たいが、法人になってどうかわるのか・・・。