2014年9月15日月曜日

「がんばらず」に「がんばろう」


「頑張らず  に  頑張ろう」
私はこの言葉が好きだ。
高校生の頃、部活で「がんばれ」「がんばれ」
と応援したし、またされた。
当たり前の応援だと思っていた。
しかし、あるテレビ放送を見てから考えが変わった。

もう随分前の事、内容は覚えていないが難病(だったと思う)
の小学生の女の子と家族の事が放映されていた。
手術の前の日に母親が女の子に
「あした、頑張ろうな」とすると女の子は
「もういやや、こんなに頑張ってるのに、
ママはまだ頑張れという、
もうこれ以上頑張られへん、もういやや」
と泣き伏した。
この時の母親の表情は記憶にない、(あるいは写っていなかったかも)
私自身この返答にショックだったから。
「・・・今まで頑張ってきたのにまだがんばらなあかんの?・・・」
我慢の限界だったのだろう。
頑張っている人に、頑張れという事は、
それ以上に頑張れという事だと初めて気が付いた。
白衣を見ただけで泣いていた、
幼い頃の長男の入院手術を思い出した。
親も辛いだろうが、それ以上に本人がもっと辛い。
それ以来私は、人から頑張ってくださいと掛けられると
「はい、がんばらずにがんばります」と返答している。
文章にもよく使う。
「これからも、がんばらずに、がんばります」



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