2011年8月25日木曜日

空蝉

空蝉
ここ数日の涼しさで蝉の声が少し少なくなっているこの頃ですが、数年前のラジオでアメリカには蝉が居ないので映画、テレビでの蝉の声が雑音にしか聞き取れないという、従って蝉の声はカットすると言っていた。

このことを友人に話したら「では藤沢周平の≪蝉しぐれ≫は放映できないね」言っていた。
この言葉気になっていた、本当にアメリカには蝉が居ないのか調べると州によって違うらしい事とヨーロッパでも地域のよって差があるらしい事が判った。

広い国土を持つ国を一括して物事を考えると間違った判断になる・・・このラジオの話も・・・いずれにしてもアメリカは雑多な人種が存在し地方でも公開をするならカットもやむを得ないかも。


もう一つ蝉の話、蝉は七年間地中に居て地面から出て羽化して一週間の命だと言う、これは日本の蝉。外国(アメリカ?)では十三年・十七年毎にしか繁殖しない蝉が居ると言う。その間地中にいて一斉に地表に出てきて大発生すると言う、そんな年には野外でのライブ等は蝉の声が煩くて中止に成る事もしばしばあるそうで、何故毎年(一繁殖地では・他の繁殖地と合わせると毎年となる)でないのかは定説ではないが氷河期を乗り越えるためではないかと説明していた。

数年前、11月の終わりに公園に写真を撮りに行った折に、樹にしがみついている蝉の抜け殻を見掛けて夏も終わり数ヶ月経っているのにまだしがみついている強かさを感じた。これでないと七年間の地中での生活は出来ないだろう。

ところで、先日久しぶりに油蝉の声を聞いた、まだ関西に油蝉が居るのだ、しかしこの油蝉の声は陰気で好きになれない。ヒグラシの声は秋の気配がし、山の冷気が感じられるので耳と心に抵抗が無い。そんなヒグラシの声が待ちどうしい。

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