山道でのすれ違いには色々なことが有る、少し大げさに言えば、「人となり」が出る。
当方が待つ場合(登りでも・下りでも)≪どうぞ≫と声を掛けると、
当たり前だと堂々と歩かれる人勿論無言で/自己中?
無言で会釈だけの人/相当しんどい?らしい
有難う・すみませんと礼を云われる人/これが普通と云うより礼儀
礼を云いながらスピードアップされる人/思いやり
ご自分も待たれる人/やはりしんどいのだ
特に登りではしんどいので無言になりやすい。
私は、こんな状況ではなるべくこんな一言つけ加えるようにしている、
・・・・・ごゆっくり・・・・・無理しなくてもいいですよ・・・・・
・・・・・天気で良かったですね・・・・・
・・・・・ゆっくりで良いですよ・こちらも待つふりして休憩しています・・・・・
・・・・・まだ先は長いですよ・頑張ってください・・・・・
・・・・・あと少しでいい景色に出逢えますよ・・・・・
極めつけは・・・これ・・・・・上では生中(ビール)が待っていますよ・・・・・
この言葉には不思議な力が有るようで反応が多いし、登山者にも力をもたらす様だ。
1996年秋 涸沢
・・・・・・・なかには、こんな人も・・・・・・
急登に取り付いて間もなく下りの長い列に出逢った。
どうぞと譲っていただいた。
こちらは一人、挨拶と礼を云いながらすれ違っていた,
列の半分程の所で、「登りが来ま~す」と声が掛かり待っていただいた。
2グループだったのだ、有難く感謝しながら進もうとしたが
前のグループの残り3・4人が私の前で立ち止まっていて動けない、
するとグループのリーダーらしい人が、その状況を分りながら
さらに「どうぞ」・「どうぞ」としかしこちらは動けない、
この状況を、動けないと云うより動かないと判断されたらしく
少しきつい口調で「どうぞ」とこの最後のどうぞ・には
わざわざ待ってやっているのになぜ進まないんだという意思がありあり。
こちらもきつい口調で「わかってます」と。
しかし礼を云いながらすれ違った。
2013年 紅葉と狸岩
すれ違いで、お互いに後続が無ければ
情報交換する、いわゆる立ち話、
紅葉の状況、小屋の状況等である。
彼は、私のザックの三脚に、私は彼のカメラに目が行き
お互いに声を掛けあった、
彼は初めての涸沢、紅葉には早いのを承知で来たらしい、
でも感激していた。・・・言葉の端はもう虜になっていた。
彼にはいっぱい宿題を出したので、ひょっとして来年また・…。
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