2013年5月15日水曜日

山滴る


先の化粧柳で「山笑う」と表現したが、そのほかに山の表現があるのか調べると
「臥遊録」という書物の中に出て来るらしい。

このなかに、山の姿を詠んだ詩があると云い、それぞれ季語として使われているという。

曰く・・・・・

「山笑う」/春・・・・・・淡冶而如  (しゅんざん、たんやとして、わらうがごとし) 

春の山はあっさりとして人の()()()ような

「ゑめる」は、花が咲く、実が熟して割れるという意味の古語





山笑う








「山滴る(したたる)」「山茂る」/夏・・・・蒼翠而  
(かざん、そうすいとして、したたるがごとし)

夏の山は青々として潤うような





山滴る









「山装う」「山飾る」/秋・・・・明淨而  (しゅうざん、めいじようにして、よそうがごとし)

秋の山はさっぱりとして飾りたるような






山装う











「山眠る」/冬・・・・・・慘淡而如   (とうざん、さんたんとして、ねむるがごとし)
冬の山は物寂しゅうて静まった心なり





山眠る







私が知っていたのは、春の「山笑う」と秋の「山装う」だけだった。
この4枚の写真で、そんな情景が出せているのかな?・・・。



そして今日はそんな状態の屋久島の森の中に身をおいている。



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