先の化粧柳で「山笑う」と表現したが、そのほかに山の表現があるのか調べると
「臥遊録」という書物の中に出て来るらしい。
このなかに、山の姿を詠んだ詩があると云い、それぞれ季語として使われているという。
曰く・・・・・
「山笑う」/春・・・・・・春山淡冶而如ㇾ笑 (しゅんざん、たんやとして、わらうがごとし)
春の山はあっさりとして人のゑめるような
「ゑめる」は、花が咲く、実が熟して割れるという意味の古語
山笑う
「山滴る(したたる)」「山茂る」/夏・・・・夏山蒼翠而如ㇾ滴
(かざん、そうすいとして、したたるがごとし)
(かざん、そうすいとして、したたるがごとし)
夏の山は青々として潤うような
山滴る
「山装う」「山飾る」/秋・・・・秋山明淨而如ㇾ粧 (しゅうざん、めいじようにして、よそうがごとし)
秋の山はさっぱりとして飾りたるような
山装う
「山眠る」/冬・・・・・・冬山慘淡而如ㇾ眠 (とうざん、さんたんとして、ねむるがごとし)
冬の山は物寂しゅうて静まった心なり
山眠る
私が知っていたのは、春の「山笑う」と秋の「山装う」だけだった。
この4枚の写真で、そんな情景が出せているのかな?・・・。
そして今日はそんな状態の屋久島の森の中に身をおいている。
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